膠原病・リウマチ内科領域

専門研修計画

NHO栃木医療センター リウマチ膠原病内科 ─ 2026年4月1日作成

本ページについて

膠原病・リウマチ内科領域の専門医研修プログラムの詳細な計画・目標・方略についてご説明します。

1. 理念と使命

領域専門制度の理念と専門医像

膠原病・リウマチ内科領域専門制度は、膠原病・リウマチ診療の進展に対応できる充分な知識を有し、専門的な臨床技能に基づいて全人的な医学を実践し、生涯にわたり学習する能力と研究心を備えた医師の育成を目指しています。

領域専門医の使命

1. 臨床能力の修得と維持

膠原病・リウマチ疾患に関する知識・技能・態度について、診断・治療・管理・福祉に関する臨床能力の習得と維持

2. 適切で安全な医療の提供

国民の健康増進のため、膠原病・リウマチ疾患に対する適切で安全な医療の提供

3. 医療従事者の教育

治療に携わる医療従事者への教育

4. 患者教育と啓発活動

膠原病・リウマチ疾患に関する患者教育及びリウマチ教室等を通じた社会啓発活動

基本領域

内科系基本領域のカテゴリーAに属する専門領域です。

連動研修(基本領域である内科専門研修と並行して実施)が可能で、ダブルボード取得も可能です。

2. 専門研修後の成果(Outcome)

膠原病・リウマチ内科専門医として、以下の4つの専門医像の育成を目指しています:

地域医療の専門医

地域における一次・二次医療を担当しながら、膠原病・リウマチ疾患に関する専門知識を持つ医師

病院の専門医

重篤で緊急性の高い患者を扱い、診療チームのリーダーとして活動する医師

研究医

臨床的および基礎的研究を推進し、膠原病・リウマチ診療の発展に貢献する医師

指導医

将来の膠原病・リウマチ専門医を育成・指導する医師

3. 研修の目標(研修カリキュラム)

到達目標

(1)専門知識

教科書の学習、講義、e-learningおよび臨床経験を通じて専門知識を習得します。J-OSLERへの登録により知識習得状況を記録・管理します。

(2)専門技能

  • 医学的面接の技能
  • 身体診察の技能
  • 検査結果の解釈能力
  • 根拠に基づいた診断・治療能力
  • コンサルテーション能力
  • 多職種連携能力

(3)倫理性・社会性

  • 患者とのコミュニケーション能力
  • 患者中心の医療実践
  • 自己反省能力
  • 倫理観と法令遵守
  • 職業人としての自覚と使命感

経験目標

研修修了までに以下の経験を達成することを目標とします:

  • 総症例数:120症例以上(入院40症例以上、外来80症例以上)
  • 経験疾患群:9疾患群中7疾患群以上
  • 外来症例報告:30例以上(RA20例以上、その他10例以上)
  • 入院症例記録:10例以上(RA2例以上、CTD3例以上を含む)

年度別経験目標

年度 経験疾患群数 経験入院症例 経験外来症例 入院症例記録/
外来症例報告
1年目 3以上 10以上 10以上 3以上 / ─
2年目 5以上 20以上 40以上 6以上 / 10以上
3年目 7以上 40以上 80以上 10 / 30

4. 専門研修の方略

カリキュラム制

内科専門医取得後の3年間の研修、または内科研修の2年目からの並行研修(連動研修)による計3年間の研修期間で構成されています。

臨床現場での学修

総合内科初診外来

毎週実施(8:30-11:00)。膠原病・リウマチ疾患患者の初診対応と一般内科診療の知識習得

リウマチ外来

毎週実施(午前8:45-11:30、午後13:00-15:00)。外来患者の診察と管理を通じた実践的な診療技能の習得

内科救急外来

週1回以上実施。膠原病・リウマチ疾患の急性期対応能力の習得

休日・夜間当番

月約2回程度。24時間体制での診療対応能力の習得

病棟業務

10~15名の患者を担当。1年目は毎日指導医とのラウンド、2年目以降は週2回程度のラウンド指導

カンファレンス

毎週木曜日8:15-10:00実施。症例検討と臨床知識の深化

整形外科ローテーション

膠原病に関連した整形外科疾患への理解を深める

臨床現場を離れた学修

  • 週次勉強会:定期的な文献購読と臨床知識の習得
  • 倫理・安全講演:医療倫理及び医療安全に関する講義
  • 関東リウマチ研究会:毎年7月開催、地域での学術活動
  • 合同カンファレンス:年2回実施、他施設との情報共有
  • 地域学会:年2回実施、地域内の膠原病・リウマチ医療の推進
  • 日本リウマチ学会学術集会:毎年参加、国内最高峰の学会での研修

学問的姿勢

教育活動(必須)

初期研修医、医学生、医療スタッフに対する教育・指導活動への参加

学術活動

  • 学会発表
  • 論文作成・発表
  • 症例報告
  • 臨床研究の実施

5. 評価

形成的評価

J-OSLERへの症例登録と指導医からのフィードバックにより、研修の進行状況を定期的に評価・指導します。

総括的評価

年1回、研修管理委員会による年次評価を実施し、研修目標の達成状況を評価します。

専門医試験

修了要件を満たしたものは、膠原病・リウマチ内科領域専門医試験(100問、多肢選択式)を受験できます。

合格率は約80%で、良質な医学教育と自己学習が試験合格につながります。

修了判定

指導医の評価 → 研修管理委員会の審議 → 修了認定という流れで、専門医認定基準に適合したものが修了と認定されます。

6. 研修施設

基幹施設

NHO栃木医療センター

〒320-8580 栃木県宇都宮市中戸祭1-10-37

地域の医療拠点として、膠原病・リウマチ疾患の診療を専門とする教育病院です。2024年に膠原病・リウマチ科を新設し、関節リウマチの深層学習を用いた診断研究などを展開しています。

連携施設

獨協医科大学病院

大学病院における高度な専門医療の経験と、多くの症例経験の機会が得られます。

昭和大学病院

大学病院における高度な専門医療の経験と、多くの症例経験の機会が得られます。

7. 就業環境

NHO栃木医療センターでは、研修医が安心して専門研修に集中できるよう、以下の支援環境を整備しています:

📚 図書館・インターネット環境の完備
💼 常勤職員としての身分保証
💚 メンタルヘルスサポート体制
⚖️ ハラスメント相談窓口の設置
👩 女性向け施設(休憩室、着替え室、睡眠室、シャワー)
👶 オンサイト保育所の完備

お問い合わせ先

NHO栃木医療センター

〒320-8580
栃木県宇都宮市中戸祭1-10-37
TEL: 028-622-5241(代表)

膠原病・リウマチ内科領域の専門研修についてのご質問やご相談は、
お気軽にお問い合わせください。

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